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<東大地震研>浅間山の内部構造再現 素粒子使い立体的に(毎日新聞)

 宇宙から降り注ぐ素粒子「ミュー粒子」を使い、浅間山(群馬・長野県境、標高2568メートル)の内部構造を立体的に再現することに、東京大地震研究所の田中宏幸特任助教(高エネルギー地球科学)のチームが成功した。外から見えない火口の形状や火山内部のすき間などが分かるため、山腹などにできる新たな噴火口の予測などに活用できるという。

 田中特任助教らは、独自に開発した観測機器を山の東側と北側に設置し、2方向からの二次元画像を組み合わせて立体画像を作成。8合目から頂上直下に当たる標高2170~2470メートルの構造が判明した。

 その結果、火口の深さは頂上から標高2370メートル付近までの約200メートルで、その下に数十メートルの岩盤、さらにその下にはマグマの通り道と思われるすき間があることが分かった。また、北西部の標高2370メートル付近に、新たなマグマの通り道になりうる別のすき間も確認できた。

 ミュー粒子は、宇宙線が地球の大気と衝突する際に発生し、X線などをはね返す巨大な岩盤も透過する。チームはこの性質と、岩盤の密度によって粒子の透過量が変化することを利用して、火山内部を「撮影」する技術を開発。それを基に、立体的に断層撮影する技術「ミューオトモグラフィー」に改良した。

 田中特任助教は「観測点を増やせば精度を高められる。他の火山にも適用し、噴火予知などに役立てたい」と話す。【石塚孝志】

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